MLC通信-院長便り

第3回 2016.12.01

開院3周年記念院長メッセージ
当院はファーストステップ治療専門クリニック!
当院が追求する自然妊娠は卵子の早すぎる老化を防ぐ治療

はじめに-ファーストステップ治療とは

ファーストステップ治療とは、いわゆる一般不妊治療/タイミング法および人工授精をいいます。どちらも体内での自然妊娠を助ける治療法とご理解ください。とくに40歳以下で自然妊娠を希望している方にお勧めの治療法です。

なかには両側卵管閉塞など、不妊治療の最初の段階から体外受精が必要な方もおられますが、多くの方は体外受精の適応となる不妊原因はなく、ファーストステップの一般不妊治療が治療の第一選択肢となります。但し、40歳以上の女性では、ファーストステップ治療による妊娠が叶わなかった場合には、次のステップとして体外受精も選択肢に加わります。

一般的に35歳を境に卵巣機能は低下し、卵子の老化が加速すると言われています。このため、ファーストステージでの治療が不調に終わると、ご本人が希望する場合には、体外受精へとステップアップすることがあります。しかし、体外受精は女性の体にかなり負担がかかります。採卵数を多くするために強い排卵誘発剤を使うため、卵巣は疲れきってしまいます。経済面での負担も加わります。

当院では、このようなご苦労がないように、体外受精適応外のご夫婦には、体外受精に移行する前のファーストステップ治療で妊娠に成功していただけるように、治療の精度を高める努力を重ねています。

具体的には、タイミング法6周期、人工授精6周期が勝負と考え、この段階で妊娠していただけるようにさまざまな治療法をセレクトし、併用しております。

当院は、体外受精に移行する前のファーストステップ治療を専門とするクリニックです。
体外受精にステップアップする前に、ぜひ、妊娠成功率の高い的確なファーストステップ治療を受けていただきたい!と考えております。

私が考える自然妊娠とは

自然妊娠という言葉から、「自然のままに妊娠を待つだけ?」と思っている方がおられたら、大きな誤解です。当院を訪れるご夫婦は心から赤ちゃんが欲しいと願っています。そんな患者様のために当院が実施しているのは、卵巣が本来もっている排卵する力を活性化させ、「自然妊娠力を回復する治療」です。

女性にあっては卵巣の働く力が低下している場合には、本来の卵巣の力を取り戻します。卵巣の働きは排卵する力、性腺ホルモン(女性ホルモン)を分泌する力、このふたつに絞られます。回復の手順は細胞を傷つけ、卵巣の働きや卵子の受精能を低下させる酸化(サビ)および糖化(コゲ)を徹底的に除去するデトックス療法です。
合わせて、患者様の卵巣の働きを詳細に観察、診断したうえで、おひとりずつに合った体にやさしいホルモン療法を行います。その際には卵巣を過剰に刺激するホルモン療法などで、卵巣を傷めつけることはしません。

卵巣が本来の働きを取り戻し、十分な女性ホルモンが分泌され、卵子の発育が助けられ、受精能が高まりさえすれば、体内での自然妊娠を助けるタイミング法、人工授精ともに成功率は高くなります。しかも、タイミング法、人工授精ともに、患者様の個人差に合わせて排卵時期を詳細に把握したうえで実施します。ご自宅でのタイミング法の場合は、院長の携帯番号をオープンにし、時間単位の指導を行っています。

患者様ご夫婦と医師が互いに協同して行う、まさに手作りの自然妊娠、それが当院の不妊治療です。これにより、当院ではファーストステージ治療(タイミング法・人工授精)による妊娠成功率は大幅にアップしております。

女性不妊の原因のひとつは「卵子の早すぎる老化」

私は、5年前まで、不妊治療専門クリニックの院長として、不妊治療に携わって参りました。体外受精、顕微授精、凍結融解胚移植等、高度生殖補助医療を実施し、当時では日本最高齢の「自己卵子による体外受精児誕生」に力を貸すこともできました。

しかし、私ごとですが、思いがけず病を得てしばらくの間、診療を休まざるを得ない仕儀となり、ここで、私たちの体に病を生む根源的な原因とは何か?を深く考えました。得た結論は細胞の早すぎる老化です。エイジングによる細胞の老化は、今や誰もが知る病因のひとつですが、問題なのは自然な老化ではなく、早すぎる老化なのだと思い当たりました。
合わせて、女性不妊の原因のひとつとして、卵子の早すぎる老化があると信じるに至りました。

現代型ライフスタイルが卵子の早すぎる老化の原因に!

卵子の早すぎる老化の背景にはエイジングによる自然な老化以外に、人為的な老化の原因があるのではないか? 辿りついたのが、女性の現代型ライフスタイルに起因する「卵子の早すぎる老化」です。

妊娠の源は卵子です。不妊治療が進んだ今日、受精能の高い卵子さえあれば、ほとんどの女性は妊娠できる!と言っても過言ではありません。それには、受精能の高い卵子を排卵する卵巣の働きを健康に、正常に保つことです。そして、現代型ライフスタイルに潜む卵巣を傷めつける要因をなくし、卵子の早すぎる老化を防ぐことができれば、多くの女性が自然妊娠の恩恵を受けることができる!と、私は考えています。

卵子の早すぎる老化につながる現代型ライフスタイルとは

男性と同じ仕事量をこなす女性は男性化する

今、各分野に高学歴、高キャリアの女性が多く活躍しています。男性と同じ量の仕事量をこなし、男性部下を仕切る役職をこなす女性も少なくありません。
これら高キャリア女性のなかには、ひげが生えてくる女性がいます。男性に多い薄毛の悩みをもつ女性も少なくありません。これらは明らかな男性化現象であると、私は考えています。背景にある婦人科疾患として、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や潜在性高プロラクチン血症が隠れているケースも多く、男性ホルモンの分泌量が増えるのも大きな特徴です。

睡眠不足や不規則な生活リズムはホルモン異常の原因になる

キャリアウーマンだけではありません。今、多くの女性たちは睡眠不足に陥っています。理由は仕事だけではありません。本来はリラックスタイムであるはずの時間もまた睡眠不足の原因になります。代表的なのがスマホ依存です。

最近は深夜の仕事を選ぶ女性も少なくありません。朝、太陽の光を浴びることなく、1日の大半を自然光のない人工的な光の中で暮らしています。このため、成長ホルモン、あるいはメラトニンの分泌にトラブルが起こる心配があります。

成長ホルモンは「元気」と「気力」の源です。そして、睡眠を中心に日内リズムを作るメラトニンは全身に分布し、卵巣内の卵胞液にも含まれています。

卵巣の働きや卵子の受精能に直接関与しているのは、脳や卵巣から分泌されるいわゆる性腺ホルモン群です。しかし、私は、卵子の早すぎる老化の原因として、夜型に傾く現代型生活リズムによる成長ホルモンやメラトニンの分泌異常の関与は否定できないと考えます。

不規則な食事、栄養バランスを欠いた食事は要注意!

栄養バランスのとれた食事を規則正しく食べることも非常に重要です。「耳たこのアドバイス」を今更…という方もいるでしょうが、いつの時代にも欠かせない大原則なのです。

栄養バランスを欠けば腸内フローラ(細菌叢/さいきんそう)のバランスが崩れ、善玉菌は少なくなり悪玉菌が増えます。結果、体の免疫能の大半を占めるパイエル板(小腸にある免疫機能のコントロールタワー)の働きは低下します。免疫機能は細胞の老化に深く関係していますから、卵子や精子の細胞老化にもつながります。

規則正しい食事時間を守ることも大原則です。糖化を防ぐ食べ方として大切なのは、食事時間を一定に保つこと! 食事の間隔があき過ぎると、おなかがすいた分、一気に食べることで血糖値は急激に上がります。

女性が好むランチバイキングも要注意です。2時間限定などの設定時間内でずっと食べていると、血糖値が高い状態がそれだけ長くなります。とくに糖分いっぱいの「スィーツ食べ放題」の吸引力には負けないようにしたいものです!

当院では精度の高い一般不妊治療に加えて、デトックスおよび生活習慣の正常化を丁寧にアドバイスしながら、お一人でも多くの方がファーストステージでの妊娠に成功されるよう、日々、治療法の工夫を重ねております。

当院ウェブサイトをご訪問いただきましたこと、院長便りを最後までお読みいただきましたことに感謝申し上げます。

さて、当院院長美馬博史は先般、銀座の街を散策中に取材を受け、写真展「Dannasm-ダンナズム展」に紹介されました。
ドクター美馬の素顔をご紹介する意味で当サイトに掲載しております。

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