婦人科
婦人科とは
女性を診療するのが産婦人科ですが、産科と婦人科は少し違います。産科は妊娠・出産・産褥が対象です。
婦人科は妊娠していない女性が対象です。但し、妊娠したいと願う女性や不妊症ではないかと心配している女性の診療を行います。
専門領域は産科・婦人科と違っても、産婦人科医は両方の勉強をしていますから、ご安心ください。
受診前に知っておきたい! 婦人科の基礎知識
■女性特有の心配事に対応します。
女性と男性の大きな違いは、女性には月のリズム「月経」があること! このため、男性にはない女性特有の心配事が起こりがちです。
婦人科はそんな女性特有の悩みや症状、病気の予防、早期発見に対応しています。
■すべての年齢層の女性が対象です。
初経を迎える思春期、妊娠・出産適齢期の性成熟期、卵巣機能の低下に伴う閉経期、閉経後の高年期…。
月経を中心に大きな節目があるのも、女性ならではのこと! 婦人科は思春期から老年期まで、すべての年齢層の女性を対象としています。
■女性の体だけでなく、心にも寄り添います。
精神的な悩みから月経不順になることがあります。月経不順が不妊につながり、心が不安定になることもあります。
女性の心と体は表裏一体! 婦人科は女性の体だけでなく、心にも寄り添いながら診療にあたっています。
■女性に多い悩みにも対応します。
女性の場合、月経のことや子宮・卵巣の心配事だけでなく膀胱炎・尿失禁などの泌尿器系のトラブル、あるいは便秘などに悩まされる方も多いものです。
婦人科はこのような女性に多い悩みにも対応しています。婦人科医を頼ってみましょう。
ピルの処方について
ピルではなく、あなたの未来に向き合う医療を。
~ 当院ではピルの処方を行っておりません ~
なぜ、当院ではピルを処⽅しないのか?
ピル(低⽤量ピル・LEP製剤)は、⽉経痛・PMS・避妊・肌トラブルなどに使われる便利なホルモン薬です。しかし当院では、次のような理由からピルの処⽅を⾏っておりません。
ピルの⻑期服⽤により、⼼⾝に影響が出る可能性があります
・若い⼥性のエストラジオール(⼥性ホルモン)値が極端に低下(0に近づく)
・以下のような変化が将来的に起こる可能性があります
- 更年期障害に似た症状(自律神経の乱れ・不安・うつ)
- コレステロール上昇 → 脳梗塞・心筋梗塞のリスク
- 骨密度の低下 → 骨粗鬆症
- 肌の老化(シミ・シワ)
- 記憶力の低下・認知症のリスク
- AMH(卵巣年齢)の低下による妊娠率の低下
美⾺レディースクリニックは「⼥性の未来を守る医療」を⼤切にしています
当院では、⽉経困難症・⼦宮内膜症・⼦宮腺筋症に対しては、ジエノゲスト(ディナゲスト)という治療薬を使⽤しています。
この薬は⽉経を⽌め、⼦宮を休ませる治療法で、医師の管理のもと以下を⽬的に慎重に使⽤ しています。
- 子宮内膜症の進行抑制
- 強い月経痛の緩和:月経困難症、子宮腺筋症、子宮内膜症、チョコレート嚢胞の治療
- 将来の妊娠力(妊孕性)の温存
院⻑よりメッセージ
ピルは便利な薬ですが、「⼥性らしさ」を⽀えるホルモンを抑えるという側⾯があります。私は、「今だけ良ければいい」医療ではなく、「将来のあなたを守る医療」を提供したいと考えています。⼀時的な対処ではなく、根本的な改善と、未来の体づくりを⼀緒に考えていきましょう。
美⾺レディースクリニック 院⻑ 美⾺ 博史