不妊症「当院不妊治療の概要」
当院不妊治療の概要
当院不妊治療は現在、一般不妊治療(タイミング法/人工授精)を行っています。
タイミング法、人工授精ともに、生殖補助医療の経験により培った技術をもつ医師・エンブリオロジストが精度の高い治療を行っています。
以下に当院一般治療の特徴を紹介させていただきます。
さまざまな治療法を組み合わせます
不妊のご夫婦がみんな体外受精や顕微授精が必要なわけではありません。ご夫婦のどちらか、あるいは双方に程度の軽い不妊原因がいくつかあって、妊娠しにくい場合は多々あり、タイミング法や人工授精で妊娠する方は多くいます。
たとえば、ホルモンを適切に補うことで、排卵がうまくいったり、子宮頸管粘液の性状がよくなったり、黄体期が安定することはよくあります。
このように、タイミング法や人工授精の実施にあたっては、さまざまな治療法を組み合わせて、妊娠率の向上を目指します。
成熟卵子の排卵を準備
女性の妊娠力は「受精能の高い成熟した卵子」を排卵できるかどうかが、最も重要な条件になります。このため、当院では排卵障害の原因を精査し、原因に即した治療法を実施するとともに、可能な限り、卵子の成熟を十分に促す治療を行います。
ベストなタイミングで施行
排卵された卵子の生存時間はおよそ18時間、長くても24時間といわれています。これに対して精子は約3日です。つまり、精子が先に卵管に入り、排卵を待つのがベストです。このため、排卵時期を正確に予測し、排卵前の性交タイミングおよび人工授精の実施が重要になります。
排卵時期の正確な予測
タイミング法、人工授精ともに、女性の排卵時期を正確に予測し、排卵に合わせて性交タイミングの指示、あるいは人工授精を行うことで、妊娠率は高くなります。このため、当院では、血液検査で排卵に関与するホルモン量を計測するとともに、超音波検査による卵胞計測を行い、排卵時期を正確に予測します。
子宮内膜調整法
タイミング法や人工授精により受精卵ができても、子宮内膜に着床しなければ妊娠には至りません。当院では、子宮内膜が受精卵受け入れに最適な状態になるように、黄体機能不全の治療およびタイミング法、人工授精実施後の黄体機能のサポートを丁寧に行います。
精子洗浄濃縮法
人工授精では、洗浄濃縮法を行って元気のよい精子をピックアップすることで、妊娠率の向上を追求しております。
精子凍結保存
タイミング法、人工授精の実施にあたっては、新鮮な精子を採取するのが前提ですが、長期の出張などで困難な場合に備えて、精子を凍結保存することができます。
妊娠しやすい体づくり
妊娠しやすい体質を作るために、体にやさしい東洋医学を導入し、日本東洋医学会専門医及び漢方専門の薬剤師、双方が患者様をサポートしています。
心理的ストレス緩和のお手伝い
不妊に悩む女性にとって大敵なのは、妊娠できないという「ストレス」です。このストレスが女性のホルモン環境を乱し、排卵障害や黄体機能不全などの不妊原因を強めている場合も多くあります。
当院では、丁寧な会話と心理カウンセリング、ときには体にやさしい漢方薬を用いるなどして、ストレスの緩和をお手伝いします。
生殖補助医療が必要な場合
検査の結果、体外受精、顕微授精が必要と判断される場合には、アドバイスおよび生殖補助医療(体外受精/顕微授精)実施医療機関へのご紹介を行います。